何か変だと、一瞬だけ、気がついていたのに。
頭の中で日本語にするところまでいかない、
ぼんやりとした、輪郭のはっきりしない淡い感覚。
「ん?しまった!・・・かな?ま、大丈夫か・・・」
自分の直感を、理屈が遮ってしまった一瞬でした。
うかつでした・・・
旅行のガイドブックには必ず書いてある初歩の初歩。
いや、今は、当たり前すぎて書いていないかも。
真新しいホテル。おしゃれなレストラン。
でも、ここは日本ではなく、外国でした。
このことがあってから、旅の後半はぶち壊しです。
グルメ系、全滅です。あぁ、何をしに来たんでしょう!
今ここでこうしてブログを書いているのですが、
その時の自分の境遇を考えると、
自分が生きていることが不思議に思います。
最近、中国からの冷凍食品で問題が報道されていた
ことなんかも頭をよぎり、冷汗が出てきます。
ほんの少しの油断。命取りになりますね、日本以外の場所では。
でも緊張感を保つのもすごく大変です。
この場所はもう旅慣れてしまっていて、
第二の故郷のような感じも少しづつしてきていましたし。
現地の友人もいるし。
日本でも皆無ということは無いでしょうね。
シーズン中、日本でも、何人かは、そういう目に遭っているかも。
オイスターを、生で口にしてしまいました。
やけに立派な貝殻付きの「生牡蠣」でした。
貝の毒というのは、恐ろしいものです。
貝に蓄積された海や陸の毒だったかもしれませんけど。
ただ、人生の中で、これほどひどかったことはありませんでした。
1週間以上、毎日、数十回のトイレというのは、尋常ではありません。
トイレットペーパーも、高級ホテルでそれなりの品質かというと、
「尻セレブ」という訳にもいかず、しかも一日数十回ですから、
お尻が痛くなってしまって、胃腸から何から、下半身全滅でした。
病院?
それもまた、外国では、怖い場所の一つですし。
私は絶対に行きませんでした。
日本に帰国して、やっとおさまったのですが、
くるしく、にがい思い出となりました。
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