香港の映画館前のケロロ軍曹劇場版第1作目の看板です。
オランダにいたとき、トラム(路面電車)の腹に「ポケットモンスター」の
広告がデカデカと描かれたのを見たときはさすがに「ここはどこ」
状態で少々パニック気味になりましたが、日本のアニメの底力を
感じました。
ポケットモンスターの世界観は、本当の悪が無く、自分の為に働く
ポケモン達を使って、最後はみんな仲良くなっていく、という世界で、
ウルトラマンとか仮面ライダーの初期のような「勧善懲悪」では
ありません。
このような世界観のアニメが、欧州の子供たちの脳みそにも浸透
しているということは、将来(あと10年、20年後)は、そのような
価値観で行動する青年が増えていくということでしょうから、
「和を以て尊しとなす」という、日本的価値観が広がっていくことに
なるでしょう。
単純なアニメーション産業の隆盛というだけの話ではないのです。
ケロロ軍曹の方もかなり人気がありますね。ただ、まぁ、声優さん
の技量は、本家のものには達しておらず、平板な印象を受けます。
それほど声優さん同士の熾烈な競争が無いのかもしれませんね。
広東語のタママ二等兵、子桜エツ子さんには遠く及ばないですね。
日本の映画館ではパンフレット(ブックレット)が販売されていますが
向こうの映画館にはそれがありません。作っていないので入手も
出来ません。標準語(北京語)や広東語の良い勉強材料になるのに
ちょっと残念です。そういう文化が(今は)無いようですね。